インテリアファブリックス業界最大のイベントである『JAPANTEX2019』。一昨年、昨年に続き、今年も『Windows Paradise 2019』と題し、暮らしを豊かにする“窓”を主体にした空間コーディネートを提案。年齢を重ねても理想の生き方を追求し、日々充実した時間を過ごす、プラチナ世代の暮らしを具現化しました。インテリアコーディネーターと窓装飾プランナーのダブルライセンスをもつプロフェッショナル=「MADOWTSUKAI」達が届ける、「プラチナ世代の3つの物語」です。
仕事も円熟期を迎え、子供も独立した50代後半の夫婦。自宅とは別に古民家を購入し、理想どおりにリノベーション。そんなシニア夫婦が過ごす、ゆったりと時間が流れる空間をデザインしました。壁のスカーフが空間を彩り、天井の天蓋がアクセントに。たたみに座ると、大きな窓から四季の移ろいが楽しめます。
佐々木 剛
アシスタント 中野 里紗
株式会社インテリア紅葉
総合建設業で知識と技術を身につけた後、インテリア紅葉に入社。壁紙や床の技術を習得し、現在は代表を務める。
夢見ていたアジアへの「探求の旅」をずっと夢見ていたシニア世代の男性。現地の魅力を満喫し、宿泊するホテルはスリランカを代表する熱帯建築家「ジェフリー・バワ」による特別な一室。そんな夢のような旅のイメージを設えました。窓にはシックなモダンカーテンを使い、エクレクティック(※多様なスタイルのアイテムの組み合わせ)なインテリアでアジアンリゾートを表現しています。
石田 剛
有限会社ホームデコア
内装工事会社の勤務を経て独立。その後、南青山に新しいスタイルのインテリアショップ『Prime etoffe』をオープン。
布地の美しさに魅せられ、カルトナージュづくりを趣味にしてきたプラチナ世代が暮らす部屋をイメージ。サイドカーテンやバランス、クッション等をリバーシブルにして、飽きずに長く楽しめる空間に。またプラチナ世代が安全・快適に過ごせるようカーテンを電動に、椅子やテーブルの形状にも工夫しました。
河西 利枝子
Rデコール
インテリアデザイン会社での勤務、専業主婦を経て、個人邸やモデルルーム、店舗等の窓周り、トータルデザインを多数手がける。
「インテリアの楽しさを伝えるWindows Paradiseの物語がずっと続いてほしい」「MADOWTSUKAIたちがお客さまと一緒に笑顔あふれるたくさんの物語を紡いでほしい」そんな願いを込め、Windows Paradiseを見守るファブリック天使とともに、2017-2018年の歩みを振り返ります。
木村さちこ
ダルクデコ株式会社
インテリアコーディネーターとして活躍する傍ら、講師や執筆活動などインテリアの啓蒙活動に力を注ぐ。
幅広い知識や技術を駆使し、家具やカーテン、照明などトータルな提案で理想の住空間を創造するインテリアコーディネーター。多彩なアイテムの中から、ニーズやライフスタイルに合わせた窓装飾を提案する窓装飾プランナー。この2つのライセンスを持つプロフェッショナル達が、“窓”に注目した個性的なファブリックワールドを展開しました。
シニア世代になっても生活に新たな喜びを求め、趣味や次のライフステージに向けて充実した日々を過ごすプラチナ世代。そんなプラチナ世代の潤いに満ちた「しあわせのカタチ」が、インテリアに表現されていました。
それらの空間を見守るのは、『Windows Paradise』のシンボルともいうべきファブリック天使。それぞれの室内空間は、曲線を描くレールと美しいシアーファブリックで柔らかく仕切られています。
装飾性と機能性を両立した理想の空間を創造する「MADOWTSUKAI」達。住まう人の生き方までもが表れる空間創りを、インテリアコーディネーター、窓装飾プランナーがお手伝いします。
公益社団法人インテリア産業協会主催パネルディスカッション
IC・KSと社会的ウェルネス
~顧客提案のエビデンス~
林 柳江氏
(一般社団法人日本インテリアコーディネーター協会 会長)
尾田 恵氏
(一般社団法人日本インテリア健康学協会 代表理事)
松本 佳津氏
(愛知淑徳大学建築・インテリアデザイン専攻 教授)
佐戸川 清氏
(株式会社ゼロファーストデザイン代表取締役)
『JAPANTEX2019』2日目の11月14日(木)には、「IC・KSと社会的ウェルネス」をテーマとしたパネルディスカッションが開催されました。インテリアコーディネーター(IC)とキッチンコーディネーター(KS)の役割は快適な住空間の提供。そのためには、省エネ、環境、経済性、安全性なども考慮し、エビデンスを踏まえた総合的な提案が求められます。3人のパネリストが自身の実例を交えながら、エビデンスを踏まえた提案と、IC・KSの活動を通じた社会貢献について活発な意見交換が行われました。
ディスカッションではパネリストの日頃の取組みが紹介されるとともに、資格制度の35年にわたる歴史を俯瞰し、日本の社会におけるIC・KS のスキルが企業活動において重要な意義を持ちえたこと、特にIC資格は女性の社会進出にも寄与した面などについても幅広く話し合われました。
パネリストからはIC・KS資格は難易度が高いものの、試験に合格した時点が真のスタートであること、その後の実務の中で訴求力の高い提案を行うためには常にスキルを磨き続ける必要があること、顧客への訴求のためにはエビデンスに基づく提案が有益であるとの指摘があり、当協会が公益社団法人として果たす役割についても改めて認識される場となりました。
ディスカッションの最後には、『IFFT/インテリア ライフスタイル リビング2019』にて「IC・KSと社会的ウェルネス」をテーマに実展示が行われることが紹介され、終了しました。