多様な視点から持続可能な社会の実現を提案する環境展示会「エコプロ2021」。
今年は「新しい生活様式とインテリア」をテーマに、パネル展示や実物展示を行いました。「新しい生活様式のリビング空間」を課題として募集した「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト高校生部門」の各作品に加え、インテリア産業協会会長賞受賞作品については、そのアイディアを実物化して展示し、インテリア業界各社が取り組んでいる新しい生活様式に関する提案を、パネル展示を中心に紹介しました。
会場には学生から一般来場者までたくさんの人々が訪れ、高校生やインテリア業界各社による新しい生活様式のアイディアに見入っていました。
「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト高校生部門」は、インテリアを普及促進させ国民の住生活の向上を図ることを目的に、インテリアコーディネーションのアイディアを高校生対象に募集するコンテストです。令和3年度の課題テーマは、「新しい生活様式のリビング空間」。コロナ禍でステイホームが求められる中、新しい生活様式としてどのようなリビングが考えられるのか、全国の高校生から数多くの作品が寄せられました。
2021年7月5日(月)~7月26日(月)の応募期間に集まった総数100点(21校)の中から、インテリア産業協会会長賞1点、高校生部門賞1点、優秀賞2点、奨励賞6点の、計10点の入賞作品が決定。このうちインテリア産業協会会長賞を受賞した作品「布に包まれる」(静岡県立浜松工業高等学校3年 北原歩依さん)を、実物化して展示しました。
「布に包まれる」では、「人との対面を避けたいが完全には分けたくない」というコロナ禍の世の中において、空間や人との距離をどのように調整するかが提案されています。手芸好きな家族が暮らすリビングを想定し、多種多様な布によって、ゆるやかなしきりと自由な空間づくりを実現。風にゆられて自然を感じさせる布の様子を、実物展示ではサーキュレーターを使って表現しました。
このほか会場では、高校生部門賞、優秀賞、奨励賞の各受賞作品と、選外の注目作品11点の展示を行いました。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、新しい生活様式の実践が求められています。外出自粛や在宅勤務によって自宅で過ごす時間が増える中、インテリア業界の各社は、快適で安全な住まいのためにさまざまな取り組みを行っています。各社が取り組む新しい生活様式に関する提案や、新型コロナウイルス対策商品などを、展示で紹介しました。